成長の数字を、売場の判断につなげる
国内で積み重ねた商品やブランドを、海外の新しいお客様へ届ける。フィリピン市場は、その選択肢の一つです。ただ、市場全体の成長と、自社商品の売れ行きはそれぞれ確認する必要があります。
フィリピン統計庁(PSA)の改定値では、実質GDP成長率は2024年が5.7%、2025年が4.4%。2026年第2四半期は前年同期比2.3%でした。成長は続いていますが、伸びる速さは変化しています。
賃金も同様です。首都圏の非農業部門の法定最低賃金は、2026年9月26日から日額695ペソを基準に755ペソへ引き上げられました。これは特定地域・区分の最低賃金であり、全国の平均給与や、全員の実際の収入の変化を表すものではありません。
こうした数字から市場への関心を持つことはできます。販売計画ではさらに、誰に、何を、いくらで届けるかを具体化しましょう。
視点1 誰の、どの場面の買い物かを決める
「フィリピンの人向け」だけでは、売場の説明を作るには広すぎます。自宅で使う人、贈り物を探す人、日本文化に関心がある人など、購入場面を一つ決めると、商品と伝え方を選びやすくなります。
例えば陶器なら、日常の食器として見せるのか、大切な人へのギフトとして見せるのか。同じ商品でも、先に伝える情報が変わります。使い方、手入れ、箱の有無など、その場面で必要な情報を揃えます。
視点2 日本の価格を、そのまま換算して終わらせない
現地価格を決めるときは、商品の原価だけでなく、送料、輸入関連費用、販売にかかる費用を整理します。そのうえで、買い手がどんな商品と比較するかを考えます。
現地の所得が増えても、すべての商品の価格を受け入れてもらえるわけではありません。素材や手仕事の価値を伝えられるか、買いやすい商品も用意するか、ギフトとして提案するか。価格と見せ方を一緒に検証することが大切です。
視点3 販売場所と、商品の相性を確かめる
来店する目的や、商品を見る時間は売場によって変わります。カフェ内のラック販売と、商業施設の短期POPUPでは、商品の目に入り方や接客の進め方も異なります。
TSUMUGUの店舗テスト販売は、BGCのChotto Matcha Park Triangle店で実施します。ここで得る結果は、その店舗と期間での反応です。良い結果も課題も、別の地域や売場へ展開する前に、条件と一緒に振り返ります。
視点4 売上と、買わなかった理由の両方を拾う
売上だけを見ていると、改善の手掛かりを取りこぼすことがあります。商品を手に取った人が何を尋ねたか、どの説明で関心が変わったか、価格以外に迷う点があったかも記録したい情報です。
成長市場で戦うための第一歩は、大きく出店することだけではありません。商品を絞り、現地で販売し、結果を次の計画に戻す。TSUMUGUは、その小さな検証を支援します。
あなたの商品を、現地の売場で確かめる。
Park Triangle店の店舗プランは1〜2か月、ラック1台分、サービス料金0円で募集中です。送料・持ち込みPOPなどは依頼者負担。飲食物は対象外です。
出典・関連情報
数値・制度の確認日:2026年10月13日。この記事の販売方法に関する提案は、TSUMUGUの考え方です。

